JMeterでは、応答速度を見る指標として、「Elapsed time(SampleTime)」と「Latency」が用意されています。
この記事では、この2つをどのようにして使い分けたらいいのかを考えてみます。
「Latency」と「Elapsed time」の単位
「Latency」と「Elapsed time」の単位は「ミリ秒」です。
「ミリ秒」は1秒の1000分の1を表す単位なので、秒に換算するときは1000で割りましょう。
秒=ミリ秒/1000
「Latency」と「Elapsed time」の違い
詳細な違いは公式サイトを確認いただくとして、ざっくり言うと下記の通りとなります。
- Latency:サーバーから最初のレスポンスが返ってきた時間
- Elapsed Time:サーバーからすべてのレスオンスが返ってきた時間
「Latency」はサーバー処理時間
「Latency」はサーバーから最初のレスポンスが返ってきた時間になるなので、サーバー処理時間とほぼ同義となります。
「Elapsed Time」と「Latency」の差分が、レスポンス受信にかかった時間
「Elapsed Time」と「Latency」の差分が、レスポンスの受信にかかった時間になります。通常のページであれば、2つの差分はほぼありません。ダウンロードなどサイズが大きいものをレスポンス受信するときは大きくなります。
また、負荷が大きくなってくると、差分が大きくなることがあります。その場合は、サーバとJMeterの経路またはJMeter側に問題がある可能性が高いので注意しておきましょう。