サーバーのスペックアップを行った場合の性能比較をご紹介します。
ボトルネック
負荷テストの結果、スロークエリなどは出力されておらず、純粋にWEBサーバのCPUがボトルネックとなっていました。実際のスループットと平均応答速度の推移は次の通りです。
※グラフの見方は、「限界スループットの確認方法」を参照ください
チューニング内容
CPUがボトルネックとなっていたので、WEBサーバーのスケールアップを行いました。また、httpdの最大接続数が頭打ちになっていたので、スペックを使い切れるようにhttpdのチューニングも実施しました。
対象 | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|
CPU | 4コア | 6コア |
メモリ | 8GB | 16GB |
httpd最大接続数 | 64 | 256 |
性能比較
チューニングを実施し、性能比較を実施したところ、スループットが約1.5倍程度向上しました。
ボトルネックとなっていたCPUを4vCPUから6vCPUにしており、その増加率と同等のスループット向上ができています。サーバーリソースを使い切ることができており、さらにスペックを上げることでさらなるスループットの向上が期待できます。
下のグラフはチューニング前後のスループットと平均応答速度を比較したものです。
まとめ
スペックアップにあわせてミドルウェア設定のチューニングを行うことで、1.5倍のスループット向上を確認できました。
性能限界の原因となっているボトルネックを特定し、ピンポイントでチューニングができると大きな成果を上げることが可能です。
具体的な進め方が気になる方は、「負荷テストのすすめかた」をご覧ください。
ディーネットでは、負荷テストに関するお問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。